1.スプライトを使ってみる
Paraflaを使いこなすためには、スプライトを有効的に使えるようになると表現の幅が大きく広がります。
そこで、ここではスプライトについて説明したいと思います。

* 用意する物 *
「Credit」の文字を囲う枠 クレジット表記をするときの枠
後はParaflaのテキストで事足りるはずです。

実際に作ってみよう
物事をを理解するにはまずやってみるのが一番手っ取り早いと思われるので、
実際にスプライトを作成しながら解説していきます。

スプライトを使えば一度に2つ以上のオブジェクトをぐりぐりと動かすことができます。
私のソースの場合、タイトル画面がスプライトを活用している代表的な場面です。
この場面は、[グリッドの表示][タイトルロゴ][スタートボタン][クレジットボタン]
4つのスプライトのみで構成されています。
今回はその中から、[クレジットボタン]のスプライトの作成について解説していきたいと思います。

とりあえずサンプル品です。
デザイン面を思いきりはしょった骨組だけの構造となっています。

タイトル画面下部に表示されているクレジットを全て取っ払って、swf内の別窓に表示することができ、
そしてその窓を閉じて最初の画面に戻れるようになれば成功です。


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まず、あらかじめスプライトを一つ作っておきます。
IDやスプライト名は何でもいいですが、ここでは[クレジット]としておきます。

次に、[ID0100]の[※タイトル]のスプライトを開きます(開くためには左上の「スプライトを編集」をクリックします)。
そこのフレーム2の部分に、[著作表示@ソース][著作表示@ソース2][著作表示@製作者][著作表示@音楽]
4つのスプライトがありますが、これをまとめてごっそり取り除きます。


▲この4つです。

これらを取り除いたら、先ほど作った[クレジット]のスプライトをイベントに追加します。
そして、スプライトの編集画面を開いて、次のようにイベントを追加します。


▲とりあえず最低限の構造。

各イベントの内容ですが、大きく2つのブロックに分かれます。
最初のクレジットのボタンの部分と、クレジットが表示される部分。
1〜4行目が最初のブロックに分かれます。全て固定画面にしてください。

1行目 (※1)
2行目 Creditの枠の画像。ここにボタンアクションを入れます。
3行目 Creditの文字。
4行目 【停止】のアクション。コレが無いと勝手に次のフレームに進んでしまいます。

−補足と注意点−
ここでの注意点は、しいていうならボタンアクションの設定くらいです。
「イベントのプロパティ」から「ボタンにする」にチェックを入れ、【次のフレームへ】のアクションを選択します。
ここは特に面倒な部分はないのでサクッと進めてしまいます。

あ、それとこれから先全般に言えることなのですが深度には気をつけてください。
同じ深度には1つしかイベントを入れることができません。深度が重なってしまった場合、
片方の画像は表示されなくなるので注意しましょう。
また、深度の深さを間違えると、自分の意図した順番で表示されないのでここも気をつけましょう。

※1 まれに、自分が意図した順番にイベントが実行されない場合があります。
その場合は、【何もしない】のアクションを入れると直るようです。
今回のケースでは、開いた直後にクレジットのボタンの部分が無視されていきなりクレジット表記の部分が
表示されてしまったので、【何もしない】を入れたところ正常に実行できるようになりました。



次に5〜15行目までです。
少々長いのでややこしい様に見えますが中身はそうでもないです。
ちなみにこちらも全て固定画面にして下さい。

5行目  画像を消去します。そのまんまですね。
6行目  クレジット表記の枠の画像です。
7行目  「ソース・デザイン」のテキスト。
8行目  スプライト:[著作表示@ソース]
9行目  スプライト:[著作表示@ソース2]
10行目 「製作者」のテキスト。
11行目 スプライト:[著作表示@製作者]
12行目 「音楽」のテキスト。
13行目 スプライト:[著作表示@音楽]
14行目 「閉じる」のテキスト。ボタンアクションにしています。
15行目 アクション【停止】。4行目とものと同じ役割を果たしています。

−補足と注意点−
こちらも長さこそ一つ目のブロックより長いもののやってることはほとんど変わりません。
少し違うのは14行目のボタンアクション。
【フレームへジャンプ】のアクションでフレームを1に設定し、「閉じる」をクリックした場合
一番最初のフレーム、つまりクレジットのボタンのところまで戻る、という仕組みになっています。


ここでプレビューを行ってみて、きちんと作動していればOKです。
まだまだデザイン的にも物足りませんが、後ほどの改造でさらに自由度が増し、自分の理想に近づけることが出来ると思います。


それではこの辺でスプライトについての解説を終わりたいと思います。
今回紹介した方法は一つの例であり、慣れてくればもっと色々と使いこなせてくると思います。
次ページでは、オプション画面を例として、デザイン面の向上を図るための解説をしていきます。