3.ロールバックで様々な動き
最後となる第3回では、前回まで作成したスプライトなどを使い、
【ロールバック】【何もしない】などのアクションを挿入することで
時間差的な表示をさせるものを解説していきたいと思います。
使ってみるとかなり便利
【ロールバック】とは、その名の通りフレームを巻き戻してスプライトを使わず
一度に2つ以上もの画像やテキストなどを動かすことのできる機能です。
ここでの例は、タイトル画面のグリッドを表示させるアレを例にします。
アレにもロールバックが使われています。

アレを作るためには、スプライト(ここでは[グリッドの表示]とします)を前回クレジットを追加した
タイトル画面の部分のイベントに追加し、そのスプライト[グリッドの表示]に次のようなイベントを追加します。
この時、[グリッドの表示]の深度をその場面で一番後ろになるようにしてください。


このイベントの説明は、次の通りです。

1行目 画像を70フレーム分使って左から右に移動しています(※1)
2行目 【ロールバック】のアクション。今回の重要項目です。
3行目 1行目と同様。こちらは上から下に移動しています(※1)
4行目 【停止】のアクション。これはその1で説明した物と同じ役割です。

(※1)
1行目と3行目に使われている画像はこちらです。
この画像を左から右へ、上から下へスライドさせることによって
たくさんの線を作る手間が省けて簡単になるのです。

−補足と注意点−
ここでのポイントはなんといっても【ロールバック】です。
とりあえず【ロールバック】の仕組みについて説明します。

【ロールバック】とは、そのアクションから組み込まれた部分から指定されたフレームだけ巻き戻して その前のイベントも動かしつつ他の動作ができる、という物です。
言葉だけ聞くとスプライトと近いように聞こえるかもしれませんが、スプライトは「回転しながら移動」などの1つの物が2通り以上組み合わさった動きを作るのに適していて、 ロールバックは「二つの線が平行移動」といった2つ以上のものを同時に動かすのに長けています。
状況に合わせて使い分けていくのがいいでしょう。
【ロールバック】を使うにあたっての注意点ですが、必ず入力する数値はマイナスにして下さい。
【ロールバック】はフレーム値を減らす機能なので、そういう仕様になっています。

(※1)の説明がやや分かりにくいと思われるので図で説明しておきます。
同時に、ロールバックの値の大小による変化も解説しておきます。